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松本城の世界文化遺産登録に向けた動き。気運を盛り上げながら、見直しが迫る暫定リスト入りを目指して。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
本日は、松本中央ライオンズクラブにて、松本城研究員の後藤先生から、松本城の歴史と世界文化遺産登録に向けた取り組みについてのお話をお聞きしました。

世界遺産とは、ユネスコが世界各国の協力と支援を受けて始めた遺跡の保存から始まったものです。それは国際間の条約によって取り決められたことですが、日本はその条約を20年間批准しなかったため、世界遺産登録は平成5年に法隆寺と姫路城が第1号となっているとのこと。
世界遺産登録の手順は
国内の暫定一覧表への登録
国からユネスコへ推薦
イコモスの調査・審査
ユネスコの世界遺産委員会で認定
世界遺産一覧表へ記載
という段階があります。松本城の場合、まだ初手の国内の暫定一覧表への登録に至っていないため、現在市としてはここへの登録を目指して取り組みを進めています。国では平成18年に各地の候補を自薦するように呼びかけ、その際に松本市は松本城を応募しました。しかし、松本城はもう少し調査研究をするようにと条件がつき、暫定リストに掲載されるには至りませんでした。
松本城の登録が難しい要因の一つは、すでに国宝城郭として姫路城が世界遺産登録されていることにあります。
すでに同種類のものが登録されていることに加え、現在世界遺産登録が多くなりすぎてしまったことにより、いまでは加盟国は1年につき1つしか登録できないという制約もあります。現在は遺産群として、複数のものをストーリー立てて登録することが潮流となっているため、松本市は、姫路城などの国宝5城とともに、登録を目指そうとしています。
日本イコモスの西村会長からは、天守に注目してその特質を明らかにし、すでに世界文化遺産登録されている姫路城の拡張遺産として、日本の近世城郭を売り出そうというアドバイスがありました。国宝5城はそれぞれ天守の特徴が違うことから、姫路城だけではなく、全国の天守によって日本の城郭遺産を説明するものとしようという動きに変わってきました。
また、国内暫定リストの案件が、それぞれ登録が進んできており、数年先には登録数が0になることが予想されています。そうなる前に暫定リストの見直しが行われる可能性が高く、そこに登録できるように準備を進めているようです。
実際に登録の審査をするのは外国人であり、文化や生活、政治体制、考え方、価値観の異なる外国人に、この価値をわかってもらうための研究と発信が不可欠になります。外国の城にはない特徴を説明するため、世界からのアドバイスを求めると言うことも今後の活動の大きな柱になるということでした。
松本市は他の自治体と比較して、世界遺産登録を目指そうと、行政も市民も熱を絶やすことなく盛り上がってきています。この熱を絶やさずに暫定リスト登録に進むためには、市民一人一人の行動も重要になってきますので、ぜひ関心を持ち続けてほしいと思います。
それでは、また明日。

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