松本駅前広場に無料レンタサイクルを設置する補正予算案が計上。将来的には乗り捨て可能なコミュニティサイクルへ。
こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
6月5日から開会される6月議会。
今回の議会ではイオンの渋滞対策予算として3億円が計上されていますが、その予算のひとつにレンタサイクル(貸自転車)の設置も含まれています。
これまで松本市では「すいすいタウン」と呼ばれる、無料で約60台の自転車をレンタルするという取り組みをしていました。Mウイングなどでレンタルしていたのですが、ここで使われたのは、まちなかに放置され、廃棄されることになった自転車です。
これを活用していたため、お世辞にもきれいとはいえない自転車車両で、「リユースされているのはいいけど、観光客や市民が見ていて使いたいと思えるようなきれいな車両の方がいいのでは・・・」と思っていました。
一部の市民・観光客には使われており、貸出率も悪いというわけではなかったのですが、多くの市民にはその存在も知られていません。
今回、予算上では、貸し自転車を100台増やし、「松本駅前広場にレンタサイクルを設置する」とされています。
(写真はフリー素材で、すいすいタウンとは関係ありません)
「これまでの方針とは異なり新しい車両が購入されるの?」と思ったかもしれませんが、これは次世代交通の短期計画に位置づけられている「コミュニティサイクル」の導入を見越してのことだと私は認識しています。
次世代交通についてはこちらの記事を↓
コミュニティサイクルは、さきほどの写真のような自転車貸出拠点をまちなかに設置して、利用した人がどこでも貸出・返却できるものです。
最近重要性が指摘されている、いわゆる「シェアリング」の発想で、自転車政策が進んでいる欧州諸国にならって、日本の自治体でも導入され始めました。松本市でもこのコミュニティサイクルを導入するように検討しており、このためには新しい車両の整備が必要となっています。
一方で、このシステム・貸出拠点を整備するためには莫大な費用がかかることから、その導入はなかなか進んでおらず、松本市でもこれまで検討課題とされていました。
そんな中で、今、都内を中心に携帯ネットワーク会社のdocomo、SoftBankなどがこの分野に参入し、実証実験を行っています。
これまでと違うのは、管理システムや料金支払機を各貸出拠点ごとに設置していたのを、車両自体に設置するようにしたこと。そして、その車両にICカードで決済できる装置を備え、電動自転車としても使えるようにしています。(よく調べていませんが、携帯電話のおサイフケータイと同じ原理を利用しているのでしょうか?)
先程の記事にも書いた通り、5月の臨時会でこのコミュニティサイクルについても質問し、docomoやSoftBankなどの車両にシステムを搭載した仕組みを現在検討中とのことで答弁がありました。一方で、まだバッテリーなどの課題もあるようで、いつ導入するかは決まっていません。
「次世代交通」を市が打ち出して以来、未だ目に見えてわかる印象的な事業というのが実施されていないため、住民にとってはそのようなまちになっていくという実感がないのが現実です。
このような目に見える形での施策が早期に実施されることを求め、今後も取り組んでいきます。
それではまた明日。
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