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空き家対策として、市による専門相談窓口が設置されます

こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
全国的に問題になっている空き家の対処についてですが、私もよく相談されることがあります。
管理されていない空き家が有ると、小動物が繁殖したり、治安が悪化したり、悪臭がしたりと、周りの人が安心して住むことができない環境になってしまいます。
もし周囲にこのような空き家がある場合には、市にお問い合わせ頂ければ対応をしてくれるのですが、今回はこの空き家問題について、今の松本市の現状と対策がどうなっているのかをまとめていきます。
1,空き家の種類
まず、空き家には大きく分けて4つの種類があります。(割合は総務省の平成25年住宅土地統計調査より)
A:賃貸用の住宅
  賃貸のために空き家となっている住宅のことで、空き家全体のおよそ53%を占めています。
B:売却用の住宅
  売却することを目的として空き家になっている住宅のことで、空き家全体のおよそ4%の割合です。
C:二次的住宅
  別荘などの普段は人が住んでいない住宅のことで、空き家全体のおよそ5%の割合です。
D:その他の住宅
  上記以外で人が住んでいない空き家のこと。入院などで長期不在になっていたり、取り壊すことになっている住宅で、空き家全体のおよそ39%を占めています。

このうちの「D:その他の住宅」の増加が問題とされています。
空き家が放置されてしまう原因として、相続などで権利者が多数いて意思決定が出来ない、建て替えができない用地に建っている、処分すること自体が面倒など、個々のケースによってそれぞれの理由があるようです。
2,市内の空き家の現状
松本市に寄せられた空き家の相談件数:238件(平成26年7月〜)
管理者が不明な空き家については、まず登記などから、その所有者を調査し、市から連絡を取っています。
この方法で所有者がわかるのは全体のおおよそ8割だそうです。
一方、返信をもらえたのはそのうちの4割。
所有者が市外にいたり、亡くなっていたりと、調査には時間がかかっているとのことでした。
また、空き家の数の把握ですが、市内に空き家と推定される一戸建てが1640件あるとのことです。
これは、住宅地図作成会社のゼンリンさんによる住宅の現地調査によって判明している数値です。
3,空き家の対策
これまで松本市では管理不全の空き家に対して、所有者を調査して連絡を取るという手法を取っていましたが、市による新しい取り組みとして、今年度中に空き家に関する専門の窓口を設置することが表明されています。
また、空き家の調査やデータベース化、官民連携による空き家の利活用推進などの方針も前回の定例会で示されました。
これらの具体的な内容についてはまだ明らかになっていませんが、先程書いた通り、空き家はそれぞれ個別の事情があり、各事案について相談と対応をしていく必要があります。
また、冒頭の「その他の住宅」を円滑に市場へ流通させることが、空き家対策として有効であると考えます。
対策の詳細も含めて、より効果的な政策となるよう、今後議会で取り上げ、質問・提案をしていきます。
それでは今日はここまでで。