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市役所建て替え候補地を現在地として検証することで議会が了承。合併特例債は使えず、パブコメもしないことに。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
今日は6月議会の開会日。
本会議後、懸案となっていた新庁舎をどこに建て替えるかの案が協議会にかけられ、私を含め各議員が色々と質問したので、その報告をさせて頂きます。

2017/05/28


今回協議にかけられた内容を簡単にまとめると、
・前回の市役所移転(昭和30年頃)のときのように、市民意見を二分することがあってはならないから、行政が責任を持って建設地だけは決めてしまう
・建て替え候補地の案は「現在地で検証を進めていく」として、本日6月5日で議会の了承を得て、その後有識者検証委員会で検証してもらい、3ヶ月後の9月議会の頃に再度議会で協議して決定する
・その中で、合同庁舎、平田駅、南松本駅、松本駅前といった候補地も検証したが、それぞれ都市計画上ふさわしくなく、駅前には市有地もないから不適当だった。
といった趣旨のものでした。

私が最初に質問したのは
1,なぜ3ヶ月という短期間のスケジュールで建設地を決めるのか?何か急ぐ理由があるのか?
ということ。
公共施設建設には、市の持ち出しを減らすことができる有利な合併特例債を財源として使えるのですが、これは最後の合併から15年しか使うことが出来ません。これを財源として使えるのかもあわせて確認した所、合併特例債は期限が間に合わずに使えず、それ以外でも急がなければいけない理由はなく、急いでいるつもりはないとのこと。
もちろん老朽化は早く解決すべきことではありますが、期限のあるものなどで急ぐ必要がないのだとしたら、もう少し議論の余地があってもいいのではないかということで、
2,パブリックコメントや市民とのワークショップなど、今回出された現地建替案について市民意見を聞く機会を設けるべきでは?
ということを聞きました。
今、行政に関心のない多くの市民の方は「市役所の建設候補地を決めていること」を知らず、「市役所を建て替えようとしている」ことすら認識していないというのが日々の実感としてあります。
「市民とのあり方検討会議」というワークショップの場を設置することになっているのですが、それは建設地を決定した後の話。
このまちづくりの重要なテーマを決めるものであるにも関わらず、たった3ヶ月の間に候補地案を出して決定してしまうというプロセスで、しかもその間にパブリックコメントをしたり市民の反応をみる機会を設けないというのは、進め方としてどうなのだろうという思いからでした。
市としては「現地で建て替える」という案で出しているのであって、そのパブコメをする中で、それぞれの意見をどう反映をするか、しないのかといったことを検討すれば良く、それが「市役所を建て替えようとしている」「建替え候補地を検討している」という市民への周知につながります。
今回の資料を見れば、「現地建て替えしかないだろう」と納得できるような情報も詰まっているので、それを見た市民が「これなら現地でいいや」と納得するといったこともプロセスとしては必要だと思ったのですが、市の見解は「現在、市のホームページで建て替えについて「総合的に意見を聞いている」状態であり、これ以上聞く場を設けることは考えていない。」といったものでした。
これがそのホームページになるのだと思います。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/shisei/kikakuseisaku/shintyosya/new-city-office-building-plan.html
今回の「建設地をこのような検証のもとに現在地とする案」についての意見を聞くということもしてもらえないということで、最後に、
3,今回の資料は「市役所の建て替え候補地をどこにするか」、「現在地に市役所を建て替えるとしたらこの場所は相応しいかどうか」といった現地建替前提の視点で検証されているが、「いま市役所のあるこのロケーションはどういった場所なのか」といった視点での検証もされるべきだから、その検証を次の協議までにしてもらえるか。
といったことを質問しました。
今の市役所のある場所は、世界遺産登録を目指し、多くの観光客が集う松本城の真横に位置する、松本市のいわば一等地です。
ここから見る松本城やアルプスの山々は絶景で、この場所が市民にとって、観光客にとってどういった場所なのかということも考えるべきであり、そこからこの場所がどんな施設に相応しいかという話につながるのだと思います。
この視点から検証することは、仮に現地建替をするにしても、その市役所にどういった機能をもたせ、そのためにどれくらいの広さを必要とするかといったことを考える上でも重要です。
これを検証した上であれば、私は現地建て替えもいいと思っています。例えば市民や観光客がそういった絶景を眺められる場所を自由に活用できるような庁舎にする、といったことも考えられるかもしれません。
そういった検証がない中で、現地建て替えを前提として話を進めていくということには、検討の要素が少ないのではないかという疑問がありました。
ここでは市長から答弁がありましたが、市長答弁である以上私も間違ったことを言ってもいけませんので・・・
私の解釈では、大まかにいうと、「総務委員会に示し、了承されてきたロードマップの通りひとつひとつ進めていて、まずは建設地を決めて、今回他の議員からも出てきたアイディアも含めて検証していく」といったことだったのではないかと思います。
これらを踏まえて、建設地決定に市民意見の反映する機会が担保されないことと、このロケーションについての検証が事前になされないことから、その進め方には賛成できなかったので、採決の際には、「了承」、「継続審査」があるうち、「継続審査」の方に挙手させて頂きました。
他にも私を入れて8〜9人程の議員が継続審査としましたが、全議員31人の多数決で、「現在地を建替候補地」とする案が議会として了承され、これをもとに有識者会議での検証にうつることとなりました。
その後、意見がある市民からは先ほど挙げたホームページにある「総合的な窓口」で意見を受け付け、9月議会の頃に「現地建て替えで決定する」という内容で議会にはかられることになります。


この他に、「現地建て替えの場合、その間の業務はどこで行うのか?」といった質問もしましたが、これについてもこれから検討していくと答えがありました。
明日正午が一般質問の通告締め切りであり、この庁舎建替えについて仮に質問しようにも今日の明日では通告に間に合わせることができません。
イオンの渋滞対策のことも聞かなければいけないので、持ち時間的にも難しいです。
今度協議会にはかられるのが9月議会の頃ということで、この日程が今日のように一般質問前だとすると、一般質問で建設候補地について取り上げる機会が得られないということになります。
市長答弁で今後検討していくということもあったので、まずは動向を見ていきます。
それでは一般質問の準備もありますので、今日はこの辺りで。
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