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高齢者が参加してみたい事業は?介護する側が困っていることは?松本市における高齢者と介護者のニーズ調査結果。

こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
第7期介護保険事業計画の策定に向けた資料として、松本市では要介護認定を受けた高齢者と、受けていない元気な高齢者を対象としたアンケート調査を実施しました。

先日の教育民生委員会で報告された調査資料
総じて、介護を受ける場合は住み慣れた自宅を希望する方が多く、在宅サービスの充実を希望しているということが改めて明らかとなったということでした。
また、認知症について不安に思っている声も多く、ここの対策に注力しなければならないということも再確認できたとのこと。
具体的に、本市の高齢者の方においてどんな実態があるのかをここでまとめてみたいと思います。
・施設や高齢者向けの住まいへの入所・入居は希望するが20%、希望しないが54%。
・介護を受けるなら、在宅希望が43%、自宅以外希望が13%、今はわからないが40%。
自宅で暮らし続けるためにあってほしい支援
必要な時にショートステイが利用できる 58%
自宅に医師が訪問して診療してくれる 44%
通院時に送迎サービスが受けられる 43%
介護をしてくれる家族がいる 39%
・施設入所が必要になったら、小規模で家庭的な雰囲気の個室の施設を希望する方が多い
・老人クラブや地域の会など、半数以上の多くの方が参加できていない。要介護認定者も、半数が趣味や生きがいがないと答えており、社会と交流を持つことなく生活をしている実態がある
・要介護認定者が地域の人に手伝ってほしいことは、雪かきや災害時、急病など手助けなど。一方、地域の人が手伝えることも同じ内容であり、両者を結ぶ仕組みづくりが必要。
・施設整備よりも、在宅サービスの充実を望む声が多い。
外出を控えている理由は、6割以上が足腰の痛み、3割が病気やトイレの心配、他にも交通手段がないことが挙げられています。
・8割近くの方が月に1回以上通院している。
・介護する側の4割近くが就労し、無職もほぼ4割となっている。
介護する上で困っていること
精神的なストレスが溜まっている 32%
日中、家をあけるのが不安 28%
腰痛や肩こりなど、身体的に辛い 21%
自分の自由時間がもてない 20%
現在の状況を理解してもらえない 20%
本人の言動が理解できないことがある 19%
先々のことを考える余裕がない 18%
経済的につらいと感じたことがある 15%
・利用している在宅サービスは通所介護(デイサービス)が半数以上でもっとも多く、定員が少ない地域密着型サービスは在宅サービスの中では利用率が低い。
・介護が必要となった理由
高齢による衰弱 31%
骨折・転倒 23%
認知症 22%
・元気な高齢者のうち、介護予防に意識して取り組んでいるのは4割、興味はあるが取り組み方がわからない、あるいはきっかけがあれば取り組みたい方が26%いる
・元気な高齢者のうち、今後参加してみたい介護予防事業
ストレッチなど、運動機能向上のための教室 44%
認知症予防の趣味やゲームを行う教室 25%
栄養バランス良く、美味しく食べるための料理教室 18%
家に閉じこもらないためのゲームや会食 15%
特に参加したくない 34%
以上が結果の概要です。
在宅で暮らせるための支援やサービスを、行政と民間でいかに充実していくか。介護状態にならないように意識している人は多いため、そのニーズにどれだけこたえられるか。介護状態の原因をいかに防ぐことができるか。介護する側の支援・サポートを、行政と民間でどのようにしていけるか。
行政だけでは解消できないニーズもあり、その隙間を地域団体やNPO法人、市民団体やビジネス手法で解決していくことが求められています。
本調査をもとに計画を策定することとなりますが、現在進められている地域包括ケアシステムの構築や、高齢者や介護者のニーズをもとにした活動・ビジネスにも活かせそうな内容です。
議会でも本市の高齢者支援・介護予防事業と、介護をする側のサポートをどれだけ充実していけるか、考えていきたいと思います。
それではまた明日。

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