四賀運動広場の改修費1億3千万円増が総務委員会で了承される。建設地が「適地であるとは言えない」との答弁も。
こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
昨夜取り上げた四賀運動広場(野球場)ですが、本日、同案件で3回目となる総務委員会で、1億3千万円増となった改修費17億8千万円が了承されることになりました。
野球場のイメージ図
この改修費用は、当初スタンド席で計画していたものを、芝生席に一部変更することで、軟弱地盤への対応とコスト削減を図った結果のもので、市としては最も効果的で経済的な最善策であるとされました。
こちらの5月24日付け市民タイムスにもある通り、この間の総務委員会では球場の配置を見直す声も出ています。本日の池田議員の質問に対する答弁で、市として「(軟弱地盤が判明したこの地が)適地であるとは言えないものの、スポーツ行政の観点から、議会の了承も経ている中、進めている方向は間違っていない」「(収容人員2100人を)縮小することは想定していない」と認識しているとされました。
その他、スタンド席を更に芝生席とすることや、中規模大会を誘致する2100席という規模を縮小することも意見として出されています。詳細な設計が来週頭にならないと出せず、具体的な改修費用や単価が出てこないことから、今日の段階で了承することは難しいという意見もある中、これまでの議会で了承してきていることや、ただ費用を安く抑えればいいというわけではなく、使い勝手が良くて、四賀地区だけでなく松本市民全体が恩恵を受ける球場とすることを望む意見などが出されていました。
最終的には、市としても「予算有りきでなく、安全性を確保しながら経費節減に取り組んでいく」ことが示され、一部反対意見もある中、更なる工費圧縮を求める意見を付け、委員会としては了承するということで集約されました。
池田議員によると、平成20年段階で四賀球場の改修の必要性を市として認めていたものの、平成24年の議会で今のような中規模大会のできる2100人収容のスタジアムとする方向性が示されました。そして、平成26年に、議会として今の2100人規模の球場とすることで了承をとったという経過があるそうです。
私は担当委員会でなかったので、すべて傍聴という立場でしたが、市民理解が得られないということで2回の継続協議としたことは、意味があったと感じます。
工事が既に始まっていることと、地域住民にとってスポーツのできる、一定の広さをもった施設がなくなっていて困っていること、また、この中規模球場が地域活性化の重要な施設となるといった声をお聞きする中、難しい問題ではありましたが、この問題は、松本市全体にとってどういった投資効果があるのか、現時点で不明瞭な点も含めて、今後も考えていく必要があります。
建て替え地が「不適地である」とされたことや、スポーツ行政における全市的な効果の検証等、今後の機会で取り上げていきたいと思います。
それでは、また明日。
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