議会報告会が実施され、市庁舎建て替えや病院建て替え、中核市移行について報告。
こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
昨日は今期最後の議会報告会。市議会として主催され、2会場に分かれて開催されています。
私は寿公民館を担当しました。
交流部会副部会長のため、挨拶をさせていただきました。
報告した内容は、市立病院建て替え、新庁舎建て替え、市立博物館建て替え、中核市移行について、議会がどのように審議してきたかについてです。
報告した概要を以下にまとめます。
◎市立病院建て替え
・29年1月に宮地エンジニアリング株式会社を建設候補地とし、100億円の事業費と34年開院を目指すスケジュールが示されていた。
・土壌汚染のない状態での土地取得を前提としているものの、地権者と市の考え方に乖離があるため、土壌汚染調査が未着手となっている。
・4年連続の経常収支赤字で、改革プランの29年度目標がすべて未達成。累積赤字も5億円を超え、経営改善の結果がない状態での建て替えは困難であることから、経営改善を優先し、基本設計を31年度以降とすることに。
・病床数を215床から199床に縮小。
◎市立博物館建て替え
・築50年を経て老朽化し、国史跡内にあるため現地建て替えは不可能なことから、今の大手門駐車場北棟に建て替えすることが決定。
・延べ床面積7,000〜8,000㎡、100億円の建設費の見込み。
・29年9月に設計プロポーザルの結果、久米・伊藤・乃村共同企業体と設計業務の委託契約を締結。契約金額は2億1567万円。概算工事費は73億2千万円。
・大手3丁目の敷地を建設予定地に追加し、大名町通りとの接する部分が広くなることでエントランスやパブリックスペースに余裕ができ、賑わいの拠点として効果が期待できるように。その影響で、34年度開館予定を35年秋頃の予定に延長。
◎市役所建て替え
・新たなハード整備ではなく、将来世代のためにやらざるを得ない事業として建て替える。過去に市民を二分した闘いがあったため、行政を司る立場にある者の責任として、現地建て替えを提示。旧来型の役人集団の館から脱却し、将来世代の視点で検討する。
・市民への説明時間が足りないことから、29年6月協議会では継続協議したいとの提案もあるものの、市の提案の通り了承と議会で集約。9月に市民周知が不足しているとの意見が多く出され、市民への丁寧な説明をしていくことを意見として添えて了承。これらの意見を受けて市民意見の把握のためにスケジュールを遅らせることに。
市役所建て替えについては、私はこの考え方には賛同ができなかったので2回の協議会では継続協議を求めてきました。その議論や考え方は過去の記事にしてありますので、御覧ください。
◎中核市移行について
詳細は、こちらの記事にまとめてあります。
松本市が目指す中核市とは何か?具体的なメリット・課題と、なぜ今、移行しなければならないのか。(選挙ドットコム) – Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00010001-senkyocom-pol @YahooNewsTopics
その後の質疑応答が始まると、新庁舎建設に関する質問が相次ぎました。
・大きな課題である保健所について、県との共同設置を探るべき、市が試算した財政への影響の内、8億円余り増えるとされる地方交付税の算定根拠について質してきた。市民への丁寧な説明を求める意見も出された。
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これらの報告を終えて、私の会場では、参加者から庁舎建て替えに関する質問が続きました。
・どうして建設地を現地としたのか、建て替え中の庁舎はどうするのか
→ 他の候補地も検討されたが現地が適地とされた、建て替え中の庁舎については今後の課題。
・有識者による検討会が、市議会特別委員会設置前に選任されているのは不可解。誰がそのメンバーを選任したのか
・お城の横に建て替えると、世界遺産登録に影響があると思うがどうなのか
前回の議会報告会でも、庁舎建て替えのことについて、その進め方について疑問を投げかける質問がなされています。
私は世界遺産登録を目指し、外堀も含めお城とその周辺復元を目指すことが観光都市松本の向かう先と考えているのですが、お城の横かつ惣堀の内側に、新しい庁舎ビルが建設されることに違和感を覚えます。建設地を広げることも想定されるため、圧迫感も生じるのではないかと心配です。違和感のないように、かつ将来に渡って使えるようにするため、早期に、お城の横に庁舎があるイメージ図を、市民のみなさんに示すことが必要です。
そして、現地建て替えと集約した議会としても、市民にその説明をし続けることが不可欠となります。今後の動きについては、このブログで私も報告していきたいと思います。
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