MENU

お知らせ・ブログ

産廃処理施設しんえこ火災の情報発信の改善について委員会で意見。大気汚染の調査と、再発防止に向けた取り組みについて。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
先日、5月24日未明に発生した産業廃棄物処理施設「しんえこ」の火災について、議会の総務委員会に報告がありました。

5月25日付け市民タイムス
5月24日、午前3:26に火災が発覚し、その後8:10に防災無線でマスク着用を促すアナウンスが放送されました。そのほかの詳しい経過については、こちらの協議会で報告された資料をご覧ください。

協議会の資料より
ゴミの量が多く、なかなか火が消えなかったため、重機を用いて、ごみを山形村にあるしんえこに搬出する等して、当日中の18:18に鎮火が確認されました。
市では現場近くの芝沢小学校、運動会を翌日に控えている鎌田小・田川小、翌日にクラフトフェアが開催される会場そばの源池小学校に環境大気調査測定器を設置。同日23時頃、最初の測定値が出されましたが、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質の数値はすべて環境基準の範囲内に収まっていました。この結果は市ホームページにも公開されています。
健康相談は市に13件、県に24件で、大気汚染に関する相談件数は市に約80件、県に11件あったとのこと。
協議会の中では、「通勤・通学時間になる前に、防災無線でマスク着用を促すことができなかったのか」といった質疑が出されました。私も、この件について多くの方からご意見をいただいていましたが、市の担当課では、「初めてのことだったので、今後の教訓として改善できるようにしていきたい」との答弁がされています。
私の方では、情報発信のあり方について意見を申し上げました。私も当日、TwitterやFacebook、LINE@を使って情報提供をさせていただきました。


市の公式Twitterでは、火災情報については計3件(火災発生・鎮圧・鎮火)の発信のみで、あとは交通規制の情報が発信されるという状態でした。市民の方からの問い合わせがある一方で、市民の方が安心感を得られるような情報発信の体制やあり方について改善を求めましたが、委員会には広報の担当課が同席していなかったため、今度の一般質問で非常時における情報発信のあり方については、取り上げていきたいと思っています。
続いて、今回健康への影響として、目や喉の痛みを訴える方がいらっしゃったことから、ダイオキシンなど、環境汚染の他の調査は行われるのかを質問したところ、6月10日〜17日に県で定例調査があり、その一ヶ月後に結果が公表される予定となっているとの答弁がありました。
最後に、再発防止策についてもお聞きしました。新聞報道によると、該当施設の火災はこれで3回目ということです。松本はこれから中核市に移行しようとしていますが、中核市になると、産廃業者への指導・監督権限を市が持つことになります。
松本市が目指す中核市とは何か?具体的なメリット・課題と、なぜ今、移行しなければならないのか。 – 青木たかし(アオキタカシ) | 選挙ドットコム https://go2senkyo.com/seijika/159204/posts/27786
再発防止に向けて、今回の原因や指導について、県と情報を共有しながら確認していくことと、他の施設での検証もしていくことを意見しました。

5月30日付け市民タイムス
クラフトフェアや運動会を翌日に控えた空気の澄んだ松本で、盆地に広がる黄色い煙と、ゴムが焼けたような臭いが広がるようすは、多くの市民・観光客のみなさまが不安に感じられたことと思います。環境への影響やこども・健康への影響を考えて、また非常時の情報発信のあり方を踏まえて、今回のことを教訓として活かせるように、この6月議会で取り上げていきたいと思います。
それでは、また明日。