松本城のお堀のヘドロはいつ除去するのか、外堀復元に向けたその後の動きはどうなっているか。12月議会にて一般質問。
こんばんは、松本市議会議員の青木たかしです。
もう年が変わって五日目ですね・・・。時の流れの早さを改めて実感します。
一般質問の録画を、スマートフォンでも見られるようになっていました。中盤に私の動画もありますので、よろしければご覧ください。
令和元年12月定例会 一般質問3日目 松本市ホームページ https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/sigikai/rokuga/rokuga/h31/12_teireikai/rokuga20191211.html
今回の記事では、まず、松本城のお堀浚渫と、外堀復元について内容を報告します。この2点は、2期目の市議選にて、公約の2番目に掲げていた内容です。
答弁では、それぞれ次のような方針が示されました。
【お堀のヘドロ除去】令和2年度に実証実験を行った後に年次計画を策定。できるだけ早期に全面的な浚渫工事に着手。
【外堀復元】令和元年度より松本城南・西外堀復元に関する部局横断組織を庁内に設置。市民からの堀復元に向けた様々なご意見に対して、文化財復元の諸課題について、引き続き法律上の解釈の調査・研究、関係省庁に働きかけを進める。
外堀平面整備をイメージした模型
ヘドロ除去については、来年度に動きがあるようです。来年度当初予算に注目したいと思います。また、外堀復元についても、市として法解釈や省庁への働きかけを引き続き行い、掘削による復元に向けた動きは続けていることがわかりました。私も出来ることに取り組みたいと思います。
以下、質問と答弁の概要です。
【質問】青木崇:2020東京五輪に向けて、東京都は26年ぶりに、皇居周りの外堀の底に堆積しているヘドロを除去している。松本市でも外国人観光客が増えているが、松本城のお堀浚渫の方針は。
【答弁】教育部長:平成30年度、令和元年度に浚渫に必要な基礎データ取得のための総合調査を実施した。令和2年度、この調査結果をもとに堀に適した工法を選択するための実証実験を行い、年次計画を策定する予定。できるだけ早期に全面的な浚渫工事に着手したいと考えている。
【質問】青木崇:次に、松本城の外堀復元事業について。取得した用地から基準値を超える自然由来の鉛汚染が判明して以来、地権者に除去費用を求められないことから、お掘の掘削ではなく、芝生等による平面整備に松本市は方針転換した。方針転換後、2018年12月議会にて、復元の可能性について次の項目について各種質問した。
①民法上10年の時効成立後の掘削②土壌汚染対策法施行規則第25条に基づく、50センチメートル未満の掘削③自然由来の土壌汚染に関する平成31年4月施行の改正土壌汚染対策法に基づく、外堀の一部復元④新たな契約書における土地取得契約の条項に基づく、土壌汚染処理費用の公費負担⑤ふるさと納税、外堀復元基金、住民参加型公募債による汚染土壌処理費用の支出
当時の答弁では、公金支出の適正性や二重投資防止の観点からそれぞれ困難であり、第三者の寄附による汚染除去が現時点での解決策のひとつというのが市の見解であった。その後、2019年2月開催の地元説明会では、外堀の掘削による復元を望む痛切な声が多く出されたが、そのときの市の説明として
①堀の掘削による復元を諦めたわけではない②平面整備が固定化してしまわないように、平面整備後に公園として活用するかどうかは慎重に検討する③平面整備後、芝生にするのか、公園にするのか等、進め方も含めて地元の意見を聞きながら進める④4億6千万円かかる汚染処理費用の費用圧縮方法を研究する
といったことが示され、市は住民と協力しながら、一緒に問題解決に向けて取り組んでいくことで説明会は締め括られた。
令和元年度に入ってから、松本城管理事務所内に城郭整備担当課が新設されたが、お堀掘削による外堀復元に向けた今後の取り組みは。
【答弁】教育部長:令和元年度より松本城南・西外堀復元に関する部局横断組織を庁内に設置し、整備のあり方に対する考え方や課題への対応を進めている。また、市民からの堀復元に向けた様々なご意見に対しても、庁内組織内で検討するとともに、文化財復元の諸課題について、引き続き法律上の解釈の調査・研究、関係省庁に働きかけを進める。今後は、令和元年度末までに庁内の意見を集約する中で、令和2年度以降は市民の意見を聞きながら具体的な整備内容等を検討する予定である。