コロナ禍におけるオンライン会議の検討や、スーパーシティの調査など、総務委員会の一年間の調査研究について
こんばんは、松本市議会議員の青木たかしです。
新型コロナ特別警報Ⅱが発令され、影響を受けられている方々からお声を頂いています。市の対応については問い合わせていますが、営業時短要請などが出ていないことから、現時点では松本市では今の段階で経済対策は予定されていないようです。国の動向に注目しつつ、まずは下記のリンク先から情報をチェックしてみて下さい。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/kenko/kenkodukuri/kansensyou/keikai_level.html
本日は、テレビ松本の委員会活動の収録を行い、総務委員会の一年間のテーマ研究について報告をさせていただきました。私は政策部会長も務めさせて頂いているので、政策部会の取り組み状況についても報告させて頂いています。
以下、読み上げた原稿になります。
動画は松本市議会のホームページの公開と、テレビ松本にて放映がされる予定です。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/sigikai/kouhou/iinkai/R01.html
総務委員会の活動報告について
総務委員会副委員長の青木崇です。
令和2年度における総務委員会の調査研究の活動報告をさせていただきます。
コロナ禍における活動の制約がある中、当委員会では、所管する3項目について年間を通して調査研究を行いました。はじめに、四賀地区にて昨年完成した四賀球場の視察についてです。
四賀地区にある四賀球場は令和2年3月に大規模改修工事が完了し、令和2年4月1日に「松本市四賀運動広場」から「松本市四賀球場」に名称変更し、利用ができるようになりました。コロナ禍でのスタートとなりましたが、施設の説明を受けたことで、今後の活用について改めて考えるきっかけとなりました。
続いて、8月に松本市の避難所開設・運営について、市の危機管理部との意見交換会を実施しましたので、その内容についてご報告します。新型コロナウイルスの蔓延に伴い、密となりやすい避難所における感染症対策が課題となります。松本市では具体的な避難所の開設方法や運営手順などをまとめた避難所開設・運営ガイドラインを策定していますが、感染症対策を踏まえた同ガイドラインの改正を昨年7月に行いました。この内容を踏まえ、改めて本ガイドラインについて松本市危機管理部から説明を受けるとともに、各地区の避難所運営員会の設置状況や、県の施設を含めた物資備蓄の充実、情報共有の仕組みなどについて意見交換を行いました。
最後に、10月に行われたスーパーシティ構想に関わる勉強会についてです。スーパーシティとは、AIやビッグデータといった技術を活用して、社会のあり方を根本から変える都市設計の取り組みであり、交通や支払い、教育、防災など、生活全般にまたがる分野について2030年頃に想定される未来社会の実現を目指すものです。
国では全国から5つ程度の自治体を国家戦略特区として指定し、支援することとして公募を進めており、松本市も9月に手を挙げることを表明しました。そこで、本制度を担当する内閣府地方創生推進事務局の参事官補佐にオンライン会議にてこの制度の説明をしていただき、市として取り組むべきこと、推進にあたっての懸念点等について意見交換を行いました。直接担当者から制度に関する話をお聞きしたことで、その後の審査に大いに活かすことができました。
以上で総務委員会の令和2年度における活動報告といたします。
政策部会の進捗報告について
政策部会長を務めております青木崇です。令和2年度、政策部会では、議会運営の充実・効率化、議員研修の企画運営、政策提言の仕組みの研究の3テーマについて検討を進めて参りましたので、それぞれについて検討状況をご報告いたします。
まず、議会運営の充実・効率化についてですが、こちらは主に2つの点について検討を進めて参りました。
1点目は、議会運営のICT化についてです。新型コロナウイルスの拡大により、全国的にオンラインでの会議が実施されていますが、いくつかの地方議会でもその環境整備が進められています。
政策部会では、今後、感染症の拡大や災害時など、緊急時のオンライン会議に対応できるように、どういった条件で、どの会議をオンラインでできるようにするのか、適用条件の検討を進めるとともに、実際にオンライン会議の実施を試験的に行いました。
また、令和元年度より松本市議会で導入している統一タブレットとペーパーレス会議システムの検証も行っています。それぞれの議員の使い勝手や習熟度を調査し、全議員がペーパーレス会議を効果的に実施する上で必要な事柄を整理しました。次回、改めて会議システムを調達する際に、より議員活動の質向上に繋がるよう、検討を進めています。
2点目として、一般質問をより効果的・効率的にすることについて検討をしています。これまで、新型コロナウイルスが拡大する中でも一般質問を継続するために、長時間の会議とならないような制約を設けたり、議場が密とならないような感染防止対策を取ってきましたが、これらについて政策部会としての検証を行い、2月定例会に向けて改善点等の考え方をまとめています。
続いて、2つめのテーマは議員研修会の企画運営についてです。松本市議会では毎年、前期後期に1回ずつ、政策部会が開催する研修会を実施しています。今年度は感染症拡大に伴い前期分の開催を見合わせることとしましたが、感染症対策を取った上で、後期分の議員研修会は11月に実施し、認知症対策をテーマとして取り上げることで、コロナ禍においても議員の見識を深めることができました。
最後に3つ目のテーマとして、政策提言の仕組みに関して、常任委員会委員の任期をどうするかと言う点について検討を進めて参りました。
4つある常任委員会の委員の任期は、現状1年となっていますが、所管分野の専門性を高め、毎年委員会ごとに設定する研究テーマを深める上で、一年任期は短いとする意見があります。一方で、2年任期とする場合には、議会人事が固定化したり、かえって時代の流れに即したテーマを扱いづらくなるといった面もあります。
議会運営と政策提言をより良いものとするため、常任委員会の任期を1年とするか、2年とするかでそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのかを整理し、検討を進めています。今後も引き続き、さまざまな政策課題について鋭意検討して参ります。以上で政策部会の報告とさせていただきます。