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希望の党に対して思うこと。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。


グランドオープン以降、イオン周辺のやまびこ道路が、休日は車列ができて渋滞している光景を多く見るようになりました。左折した車が店舗駐車場で転回するようなことも起きているようで、声をお聞きしながら、私も市に対応を求めていきたいと思っています。
さて、国政の動きは連日ニュースでも取り上げられていますが、今メディアを沸かせている希望の党について。
この党の結成以前、若狭衆院議員と細野衆院議員がともに新党結成に向けた動きを取る中、若狭議員が「一院制」を政策の中核とすることを表明。この一院制とは参議院をなくすことで議員の数を半分近く減らすことができ、国会運営も円滑化されるというものでした。
今の北朝鮮情勢と深刻な少子高齢社会の中、そんなことが結党する上での最重要事項というのはまったく共感できずにいましたが、その後小池都知事が「これまでの結成に向けた動きや政策はリセットして、代表に就任して一から作り直す」と緊急記者会見を開催。
この発言が衆院議員解散日であったため、各紙新聞記事一面に安倍総理と小池都知事の二人が大きく取り上げられました。「小池代表はメディア戦略がうまい」と評されましたが、世論上もここから希望の党への風が吹き始めたように感じます。
小池都知事は「消費税を10%に上げることを中止させる」ことを希望の党の目玉政策として、「寛容な保守改革政党」とすることを表明しました。保守政党ということで、希望の党は「憲法改正に賛成」、「安保法制に賛成」という立場になります。この選挙を経て、日本には2大保守政党ができ、これまでの国会とは雰囲気が変わった議論を見ることができるようになると思います。
その後、大きなニュースとなったのが、一部メディアで壊滅の危機にあるとされていた民進党が希望の党に合流?吸収?されたこと。
民進党の前原代表は、
・今回選挙に挑む民進党の衆議院議員候補に対しては誰も民進党の公認候補にさせない
・そのため、民進党候補者は、希望の党から出るか、無所属で出るしかない
・参議院議員と、地方の党員、サポーターは民進党のまま残る
とすることを表明。事実上の解党と言われています。
民進党のこの動きを踏まえ、今注目されているポイントは2点。
1,小池都知事が10月5日の都議会閉会以降、知事を辞職して衆院選に出馬するのか
小池都知事は「政権を自民党にするか、希望の党にするか選択する選挙だ」と言っています。最新の世論調査では自民党のほうが支持率は高いのですが、もし仮に希望の党が政権を取った場合、総理大臣を希望の党の中から選ばないといけません。そこで、小池都知事が衆議院議員になっていないと、小池総理となることはできないため、その可能性があれば出馬するのではないかと言われています。小池都知事が国政に出た場合、多くの比例票が集まることが予想され、一層強い追い風が希望の党に吹くことになります。
2,民進党のリベラル派議員はどこまで希望の党に参加するのか
希望の党は「リベラル派議員には公認を出さず、排除する」としています。民進党の中には、現職として徹底的に安保法制と憲法改正に反対する立場を取っていた議員や、そうでない立場で活動していた候補者もいるため、どこまでが希望の党としてアウトなのか、現在調整が進められているとのこと。


憲法改正・安保法制に対しての賛否についてはしっかり議論されるべきであると考えますが、勢いのある「希望の党」に入るために、自分のスタンス・思想・政策を変えるような候補がいたとしたら、私たちは彼らを決して見逃してはいけません。
そして、「安倍政権を倒すためには議席を取らないといけないから、思想・信条が変わることに今は目をつぶって」という理屈があったとしたら、絶対にそれを理解してはいけません。こんなことを許したら、国民の政治不信は一層深まり、若い人はますます選挙に行かなくなると思います。
今回、希望の党がどこまで民進党候補者に対して公認を出すのかによって、希望の党の将来性も決まることになるでしょう。以前の日本維新の会が維新の党と大阪維新の会に分裂したときのようにならなければいいですが・・・。
また、希望の党は準備不足もあってか、政策に具体性がなく、「原発ゼロ」「消費税引き上げの中止」などの有権者受けの良いものが並べられています。
対する自民党は消費税を10%に引き上げた分の財源について、介護や借金返済に使う予定だったものを子育て支援に回すとしていて、その是非が問われることになりますが、今後選挙期間中にどんな議論がされるのか、今回は民主党政権交代のときのように、「政権を選ぶことになるかもしれない、重い一票だ」という認識をもって見ていかなければいけません。
さて、松本市を含む長野2区についてですが、
自民党として、務台俊介氏
民進党?として、下条みつ氏
日本維新の会として、手塚大輔氏
そして、下条みつ氏が希望の党から出馬した場合、これまで共闘関係にあった共産党から清沢達也氏が候補として出馬すると考えられます。
松本青年会議所でも公開討論会が行われることになると思いますし、他にも各候補の考えを知る機会は多く用意されると思いますので、しっかり注目していきたいところです。
それでは、明日は松本マラソンで!

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