9月にイオン松本開店。どんな渋滞が起きるか?
こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
着々と建設が進んでいる旧カタクラモール跡地に出店予定のイオンモール松本。
先日の新聞報道で、9月オープンの見通しであることが明らかとなりました。
桜が咲いてから、お花見で外出する人が増え、土日の道路は渋滞を起こしています。
このイオンモールがオープンすると、大規模な渋滞が起こると言われていますが、一体どのような状況になるのでしょうか?
平成28年12月議会で、このイオンモール出店による渋滞について、一般質問をしました。
質問した項目と、それぞれの市側からの答弁は以下のとおりです。
1,予測される渋滞箇所上位5地点はどこか?
→城東二丁目、桜橋東、中央・県、秀峰学校前の各交差点、勤労者福祉センター入り口を起点とした南北道路。
何も対策を取らなければ、最大で5倍強の渋滞が発生する。
例:城東二丁目から桜橋東交差点まで通過するのに4分32秒かかっていたものが、イオン出店後26分17秒かかるようになる
2,渋滞が深刻化するのはいつか?
→他都市でオープンしたイオンモールを見ると、開店後3ヶ月は渋滞が深刻化する。
また、今でも渋滞するクラフトフェアなどのイベントの際には、さらなる渋滞を想定。
3,どのような渋滞対策を考えているのか?
→市街地への車の乗り入れを減らすことが最も有効な渋滞対策と考えている。
具体的には、市街地のバス増便、レンタサイクルの設置など。
イオンモール側がとる対策としては、買物荷物の宅配、買い物客へのバスチケット配布、イオン駐車場の料金ゲート設置、交通誘導員の配置、駐車場への進入車線の新設、交差点の右左折車線の新設が検討されている。
今後も、イオンや地元町会、商工会議所といった関係団体と協議を進めながら、更なる対策を講じていく。
4,対策によってどれくらの渋滞緩和を見込んでいるのか
→車で来店する方を7割から6割に減らし、公共交通などで来てもらうことができれば、渋滞が5.8倍と予想された箇所が2倍強に抑えられると見込む。
以上
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松本市では平成26年に650万円ほどの予算をかけて、交通シミュレーションをしています。
これはイオン開店後に来店者がピークとなるであろう日曜日午後1時の交通状況を想定。
買い物客の7割が車で来店した場合にどうなるか、というものです。
その結果を踏まえつつ、フリップボードで地図を示しながら、今回の議論をしました。
12月議会での質問の様子(録画)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/rokuga/rokuga/2016/2016-12/rokuga20161205.html
上記の答弁を受けて、今回の内容が、これまで市民に対して周知される機会がなかったため、「各路線でどのような渋滞が起こり、どのような対策がなされるのかを市民に知らせる必要がある」と意見しました。
また、交通シミュレーションが松本城からあがたの森までを対角線上にとったエリアしかされておらず、インターチェンジから伊勢町通りから来る車など、その周辺の状況についてはわかりませんでした。
そこで、「今回のシミュレーション範囲外の渋滞想定についても周知するべき」と意見しました。
その後、広報松本の2月号に、1ページ、このイオンモール出店による渋滞が広いエリアで示されています。(広報松本はスマホアプリでも見ることが出来ます。)
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この時に示された対策内容では、買い物客がわざわざ離れた民間駐車場に車を止めてバスで来るのか、買い物をするのに公共交通を使うのかといった観点から、車利用率が7割から6割に減らせるようには今のところ思えません。
2月議会でも、委員会審査内でこの件は再度質問しましたが、1月に行われた関係団体との渋滞対策会議にて、市の施策を示しており、その着実な履行を目指すとの答弁でした。
今月中に、関係団体との渋滞に関する会議の第2回が開催されるとのことで、引き続きどのような対策が検討されていくのか、注目していきたいと思います。
それでは今日はここまでで。