県はイオンモール松本開店後の渋滞状況を見てから追加対応。長野県議会一般質問の答弁概要まとめ。
こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
新聞報道により、イオンモール松本の開店日が9月21日であることが明らかとなっています。
この渋滞の対策については、長野県議会6月定例会にて、百瀬県議、下沢県議からも質問されています。
6月28日付市民タイムスより
今回はその内容について、県警と知事がどのように答弁されていたか、その概要をまとめます。
長野県議会6月定例会録画
http://www.pref.nagano.lg.jp/gikai/chosa/chuukei/chuukei/rokuga/h2906.html
県の対策についてまとめた記事はこちらから。
【百瀬県議の質問に対する県警本部長の答弁概要】
1,信号機と車両感知器の見直しについて
現在、車両感知器などで交通量や走行速度を把握・分析しているが、それをもとに信号の制御をしたり、交通情報を提供することで、交通の流れの正常化に努めている。
松本市は市街地から郊外の幹線道路まで既にそのシステムを整備しているため、交通量の最適化が図られているので、現状では信号調整や感知器の見直しは必要ないと考えている。なお、過度な渋滞が発生し、通常運用で対応ができなければ信号機の秒数調整で最適化をはかっている。
これに加えて、(2台の)車両感知器の増設を進めている。松本市街地の集中制御機、交通監視カメラはすでに相当数が設置されているのでこれらを活用する。
2,交通渋滞の情報提供について
ラジオによる放送、情報板、カーナビに渋滞情報を表示するシステムで交通情報の提供を行っている。
混雑状況を提供する情報板の増設については、開店後の渋滞の状況を見て、必要であったらその費用対効果を検討し、最善策によって情報提供をしていく。
3,県警による市街地の交通対策について
イオンモール出店にともない、これまで警察はイオンに対して、駐車場の出入り口の数、位置、駐車待ちスペースの確保など、指導助言をしてきた。
出店予定地周辺の信号機への(2台の)車両感知器増設のほか、信号機のLED化などの改良、監視カメラによる交通把握、信号調整によって渋滞対策をはかる。
開店直後と、休日の交通量が増える時間帯に現地調査を実施し、必要があれば信号機の秒数調整を行う。
松本市街地は道路環境に比べて交通量が多く、交通渋滞が発生する状況にあることから、道路管理者などの関係機関と協議し、働きかけを更に推進することで、渋滞解消に向けて取り組んでいく。
【下沢県議の質問に対する知事の答弁概要】
大店立地法の届け出にともなって、渋滞緩和に関する意見書が5名から出されている。提出された意見を担当課で検討、審査中であり、7月7日までに県の対応を決定していく。
県警本部長からも答えたが、渋滞緩和につながる整備もしてきている。
それでも予想される渋滞については、現地調査と協議を継続することで、関係者が一体となってその対策に取り組む。
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以上が答弁概要です。
県としては、現状の対策で交通量の最適化は図られており、現時点では信号の見直し等は必要ないと考えているようです。必要があれば信号の秒数調整は行うとのこと。
議場の答弁を聞いただけでは、その根拠などがまったくわからないため、なんとも言えませんが・・・現地調査をするなど、県としては発生した渋滞の状況をみて、対策を検討するという姿勢のようです。また、関係機関とは協議を続けていくとのことでした。
県庁所在地であり、主体的にその対策に取り組まれた岡山市や徳島市と比べると、その取組姿勢の違いを感じてしまいますが、その根拠の部分が気になるところ。市で実施した渋滞シミュレーションとの兼ね合いをどのように捉えているのでしょうか・・・?
機会を見て、県の方にも調査をしてみたいと思います。
それではまた明日。
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